「現代数学入門」含む・含まれる

含む・含まれる

次に、二つの集合の含む・含まれるの関係を考えます。

例えば、「東海道新幹線こだまの停車する駅の集合」Aは次のようになります。

A={東京,新横浜,小田原,熱海,三島,静岡,浜松,豊橋,名古屋,岐阜羽鳥,米原,京都,新大阪}

また、「ひかりの停車する駅の集合」Bは、

B={東京,名古屋,京都,新大阪}

です。

ここでBの要素は全てAにら含まれています。
つまり、BはAの一部です。
この時BはAの部分集合といいます。

記号で書くと、

A⊇B

もしくは、

B⊆A

と書きます。

これに対して二つの数を+、×などでつないだ第三の数を作り出すのに似た手続きが集合にもあります。
それは、共通集合と合併集合です。
例えば、ある年の日曜日の集合をA、その年の祝日をBとしたとき、所謂「日食」の日は、AとBのともに属する日です。
この時、「日食」の火を集合Cは、AとBの共通部分です。

これは、

C=A∩B

という記号で書き表わします。
言い換えるとc∈Aであり、かつ、c∈Bとなるすべての要素cの集合がC=A∩Bとなるのです。

これに対して、Aに属するか、それともゴーに属するか、その一方に含まれていればいい要素の集合をAとBの合併集合といい、A∪Bで書き表わします。

ここで、集合A、Bから他の集合A∩B、A∪Bがつくり出せたのですが、これらは二つの数a、bからab、a+bがつくり出される様によく似ています。

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