数学が密かなブームということで、遠山啓著「現代数学入門」(ちくま学芸文庫)をもとに現代数学について解説しています。
長い歴史がある数学を大きく四つの区分けをしてみます。
それは古代、中世、近代、現代の四つです。
これからこの四つに大まかに分けた数学がどのように変貌していったのかを見てゆきたいと思います。
古代の数学というのは、古代文明が創りだした数学のことです。
古代の文明は、エジプト、メソポタミア(バビロニア)、インド、そして中国に、農業を中心とした文明というものが生まれました。
これは歴史で習うのでよくご存じのことだと思います。
この古代文明で現在、小学校で習う算数が出来上がったようです。
古代の数学から中世の数学を橋渡しするようにギリシャの数学があります。
ギリシャの数学から、中世の数学が始まると区分けいたします。
そして、中世の数学は長く沈滞したまま続き、デカルトの登場により、近代の数学の始まりとします。
デカルトの登場により、座標というものが生まれました。
そして、19世紀終わりごろまで近代の数学とし、20世紀から現代の数学が始まると区分けいたします。
現代の数学というのは、20世紀になって登場した数学で、数学の歴史からすると最も新しい数学です。
現代の数学は、すぐにはわからないと思われるかもしれませんが、見様によっては、古代から近代の数学よりも解かり易い場合が少なくありません。