数学が密かなブームということで、遠山啓著「現代数学入門」(ちくま学芸文庫)をもとに現代数学について解説しています。
ブルーノの死後、ガリレオ(1564~1642)が綿密な論理で地動説を展開しました。
これは現在『天文対話』として日本でも出版され、今でもすぐに手に入ります。
この『天文対話』は現在読んでもとても面白い内容の本です。
ガリレオは物理学者ですが文筆にも才能がある人でした。
その『天文対話』でガリレオは、天動説を唱える人を完膚なきまでに論破したのでした。
ガリレオがあまりにこっぴどくやっつけたので、ガリレオは当時の人々を怒らせました。
そして、ガリレオは裁判にかけられることになります。
これは有名な話なのでご存知の方も多いと思います。
その裁判でガリレオは自分が間違ったと言わざるを得ませんでした。
ガリレオは死刑にはならなかったけれども、一生涯背の中に出られない閉門禁足の啓を受けました。
自由に動き回れず、故郷の町から自由に出られなくなったのでした。
ところが、ガリレオは閉門を利用して新しい本『新科学対話』(1636)を記したのです。
この本も現在でも手に入る本です。
この本でガリレオは、今日知られているニュートン力学の原則を明快に書いていて内容が素晴らしい本です。
つまり、それだけ、当時の中世の人には地動説というものが衝撃的だったのです。